いよいよオープン初日!安くても知らないお店にはお客さんは行かない!

看板を作った!ボトルは揃えた!今日使うであろう炭酸と氷は用意した!お釣りもある。これで十分用意できていると言えるのか?何かが足りてない気がするけど、それが何かわからない!でもきっと今日はきっととりあえずなんとなるだろう!ポジティブと言えばそうかもしれませんが、投げやり、テキトーとも捉えられてもおかしくないそんな感じでオープンの日を迎えました。近隣には自分の店以外にもバーは数軒ありました。でもこの店には他の店舗よりも一つだけ負けてないものがありました。それは料金設定と料金システムです。まず自分のリサーチだとこの近辺のバーはどこもチャージ・システムをとっていました。(チャージとは、簡単にいうとお店に入った時点で払うお金です。金額設定は、店にもよりますが良心的なお店で500円〜1000円あたりが相場だと思われます。カウンターに座って頼んでもないのに出てくるおつまみがその料金に充てられているものです。)

自分の店は敷居の高いバーではなく、カジュアルに気軽に誰でも訪れるようなお店をイメージしていました。(当然お酒の提供レベルが素人なワケですし)バーとしてはそれなりに安めのワンコインのドリンクメニューの設定にしました。

とりあえず安かったらお客さんは来るだろう!薄利多売やハート熱いで!そんな安易な考えが自分にはありました。店舗が入っている雑居ビルは、駅から徒歩1分、商店街のアーケードの入り口に位置しており人通りもそれなりにあることから格安料金設定の自分の店の看板を目にした通りすがりのお客さんがそれなりには来てくれるだろう、そう思っていました。A5サイズの看板ボードを歩道に置いた瞬間、遂に自分の店が始まった!あの時の胸の高まりは今でもはっきり覚えています。恥ずかしさと胸の高まりに我慢できずその場から逃げるように階段を駆け上がり自分の店に戻った記憶があります。記念すべき我が店のオープン初日。いったい自分はどんなお客さんが来るだろう。。どんな会話にすべきだろう。何を注文されるだろう。いやまだ自信がないからお客さんは来てほしくないってそんなこと言ってはいられない!期待と不安の入り混じり。ドキドキとワクワクでいっぱいだったと思います。19時に看板を置いて24時まで誰1人お客さんが訪れぬまま、その日は店の電気を消しました。

今思い返せばあらかじめ周りのお店に周知してもらったり、事前に知人友人を呼んだり、するのが普通だったと思います。普通というか当然、それが常識だったでしょう。バーを始めることをほぼ誰にも相談せず、無謀にも自分の思いのまま始めてしまったのです。

これからどうするべきか?