Episode2_居抜き物件をDIYで自分のバーに改装!

自分のバーを始める上で物件の条件は3つありました。

①現住所から近いこと。

②初期費用が大きく抑えられる居抜き物件であること。

③1人でできる範囲の低コスト家賃の物件であること。

これは本当にラッキーとしか言いようがないのですが、運よく三つの条件が揃った物件が検索してすぐ出てきたのです。意を決して不動産屋に内覧の問い合わせをして、実際に見にいきました。

そこは高級感のあるカウンター。7、8人掛けの白と黒のモノトーンのお店。

以前はスナックが入っていたそうですが、スナックをやるには狭すぎると言うことで他の店舗に移られ、それから半年空き店舗になっているとのことでした。自分の希望の条件にこれだけマッチしている物件は他を探してもなかなか出ないだろうと思いました。またこの物件は現状修復義務なし。つまり自分なりに改装しても借りた時の状態に戻さなくても良く、自由にアレンジできる。ここを逃したらきっと後悔してしまうそう思い、それから1週間後に店舗の賃貸契約し、ちょうど1ヶ月後にオープンをできるように目処を立てて準備することにしました。

店舗契約を終えて、真っ先に向かったのはホームセンターでした。改装工事にかけるお金はなるべく抑えたいという考えからDIYで改装をすることにしました。元々、白と黒のモノトーンテイストだった内装だったのですが、白い壁紙はタバコのヤニなど汚れいる箇所も多く、不健全な印象を受けたので直感的に赤と黒のイメージに塗り変えることにしました。同時進行でバックバーも自分で制作しなければなりませんでした。ウォルウッドと2×4の木材の組み合わせでカウンターを作りました。ここで言い忘れてましたが、無謀にも自分はDIYについても素人でした。ネットの記事などを参考にしながら試行錯誤で作って行ったのを覚えています。この時に全部自分でやる店という謎のコンセプトを背負うことにしました。大変ながらにこういう作業は嫌いではないので楽しくはありました。しかし勢いでここまで来たものの内心はかなり不安ではありました。動きはじめたら、もうやるしかない。動くことで不安を誤魔化す。もとあった壁紙を剥がしていいき、赤の壁紙を貼っていく作業。途中、イージーなミスで心が折れかけましたが立ち止まったところで何にもならない。自問自答をしながら作業を続けました。やりはじめてすぐ思ったのがはっぱり完成度においてはプロには敵わないのと、時間効率が悪いので実際改装費安く済ませているのかどうか疑問が湧いて来たりしました。今の自分からしてみればDIYしてる暇があったらもっと他にやることあるだろうって思ってしまいます。なんせ他に準備することはいくらでもありました。

バックバーに置くボトル、消耗品・割り剤(炭酸、氷、フード、レモン、ライム)備品(シェイカー、マドラー、グラス、お皿、など)価格設定、看板。未経験の素人がいきなり店をやると決めたものだから、当然準備するものがありすぎて、何から手につければいいのやらという感じでした。それに加えて最も準備しないといけないものがありましたそれは現段階で全くの皆無と言っていいほどの自分のお酒の知識でした。。

これまで何度か未経験と書いてきましたが、具体的に何の経験か?自分はこれまで飲食業のアルバイト、何一つすらも経験したことがなかったのです。今思うと無謀すぎますね()